2026年7月10日から31日にかけて、全4回の連続講演会「グローバルリスクと社会―不確実な世界を生き抜く」を開催しました。社会・国際政治・民主主義・金融といった多様な視点から、複雑化するグローバルリスクを読み解くことを目的として実施し、各回とも多くの方々にご参加いただきました。
第1回は、本学学長・藁谷友紀先生による「ベルリンの壁崩壊からウクライナまでを俯瞰してみる―構造変化の実際」と題した講演を開催しました。ベルリンの壁崩壊を一つの転換点としながら、冷戦終結後の国際社会における構造変化と、その背景にある社会的・政治的要因について理解を深める機会となりました。


第2回では、本学人間社会学部教授・河野毅先生を講師に迎え、「中東情勢にみる政治と宗教」をテーマにご講演いただきました。人が直感的・感情的に物事を理解する「システム1」と、論理的・分析的に考察する「システム2」という認知理論を手がかりに、中東地域の複雑な政治・宗教的背景について解説いただきました。

第3回では、一橋大学大学院法学研究科教授・市原麻衣子先生より、「民主主義のゆらぎ」をテーマにご講演いただきました。世界各地で見られる民主主義の変容やその背景について、最新の国際情勢を踏まえた示唆に富むお話が展開されました。

第4回では、東京大学先端科学技術研究センター連携研究員・松本栄子先生を講師に迎え、オンラインと対面でのハイブリッド形式で開催しました。講演は「『金利』ある世界の到来と想定シナリオ」と題し、世界経済を取り巻く環境変化と今後の展望についてご講演いただきました。

いずれの回も、講演終了後には活発な質疑応答が行われ、参加者からは専門的かつ実践的な質問が数多く寄せられました。講師と参加者との間で現代社会が直面する課題について活発な意見交換が行われ、各回とも大変充実した講演会となりました。
本講演会の内容は、現在講演録として取りまとめを進めており、2026年度内に国際関係研究所ウェブサイトにて順次公開する予定です。
国際関係研究所では、2026年度後期にも新たなテーマによる全4回の連続講演会を予定しております。詳細が決まり次第、本ウェブサイトにてご案内いたしますので、ぜひご参加ください。
【開催概要】
- 第1回 2026年7月10日(金)18時30分~20時00分
「ベルリンの壁崩壊からウクライナまでを俯瞰してみる―構造変化の実際」
講師:藁谷友紀(東洋英和女学院大学学長) - 第2回 2026年7月17日 18時30分~20時00分
「中東情勢にみる政治と宗教」
講師:河野毅(東洋英和女学院大学人間社会学部教授) - 第3回 2026年7月24日 18時30分~20時00分
「民主主義のゆらぎ」
講師:市原麻衣子(一橋大学大学院法学研究科教授) - 第4回 2026年7月31日 18時30分~20時00分
「「金利」ある世界の到来と想定シナリオ」
講師:松本栄子(東京大学先端科学技術研究センター連携研究員)
司会:東洋英和女学院大学人間社会学部教授 田中極子
各回とも終了後に茶菓子をご用意していますご自由にご歓談ください
